発酵食にこだわる理由

黒米のぬか床とかぶらの漬物

ワンネス発酵アカデミーでは、愛犬はもとよりそのご家族にも発酵食品を推奨しています。ここでは、ワンネス発酵アカデミーが発酵食品にこだわる理由や発酵食品の利点や生活への取り入れ方などを解説します。発酵食品に興味があるけれど、何から始めていいか分からない人はぜひ参考にしてください。

発酵食品とは

発酵食品は多種多様な製品があり、効果や効能、栄養価などがわからないという人が多いのではないでしょうか。ここでは発酵食品の種類や、実際に犬に与えてもいい発酵食品はどれなのかを紹介します。愛犬の腸活に発酵食品を取り入れたてみたいという人はぜひ参考にしてください。

発酵食品の種類

①細菌類

ヨーグルトやキムチに使われる乳酸菌や大豆を発酵させる納豆菌やテンペ菌。アルコールを発酵させて酢に変える酢酸菌など最近の種類によって異なります。

②酵母

酵母は糖を分解してアルコールと二酸化炭素を生み出します。パン作りや酒造には欠かせない微生物の一種です。イーストなどさまざまな種類があり、食品によって異なる酵母が使われます。

③カビ

発酵に使われるカビには毒がありません。生殖細胞の胞子が伸びて成長します。麹菌はその代表でしっかりと成長した麹には肉眼でわかるほどの胞子を確認することができます。その他ブルーチーズに代表される青カビなどがあります。

発酵食品の効果・効能

発酵食品の多くはとても個性的で、味や匂いに慣れるのに時間がかかったり、忍耐が必要な食品が多いかもしれません。世界一臭いと言われる 缶詰はその代表です。その臭さに慣れてしまうと不思議とその発酵食品が無性に食べたくなるは不思議なことですが、納豆に古くから馴染んできた私たち日本人は納豆のあの臭さに魅了されているといってもおかしくありません。へしこやしょっつる、熟鮓などもその代表例です。

犬に与えてもよい発酵食品

犬に与えてもよい発酵食品は以下の通りです。身近にある発酵食品を愛犬の食事にぜひ取り入れてみてください。

・ナチュラルチーズ 
たんぱく質の一種ラクトフェリンが含まれ、抗菌・抗ウイルス作用や中性脂肪減少、腸内環境の改善などに効果が期待できます。

・みそ
国際抗酸化学会でも世界一と評価された抗酸化食品は日本のみそです。最近の研究結果では、みそはガンのリスクを下げ、生活習慣病予防、老化防止効果、美白作用があるなどとされています。みそは良質なタンパク源や栄養源であるとともに、腸内の善玉菌を増やし活性化させる役割を持っています。

・甘酒

・無塩発酵野菜 

・ヨーグルト 

・納豆 

・テンペ


テンペはインドネシア発祥の大豆発酵食品で、肉の代替え品として大手スーパーや業務スーパーでも販売されています。ビーガンやベジタリアンには人気の食材です。チーズは必ずナチュラルチーズを選びましょう。プロセスチーズは添加物が入っているので、犬に与えてはいけません。みそはワンネス発酵アカデミーでは自家製のみそをお勧めしていますが、手作りは難しいという人は無添加の減塩生みそを少量与えるのがよいでしょう。ヨーグルトは無糖のものを選び、納豆はタレは使ってはいけません。

発酵食品との出会い

発酵食品を犬にも与えて欲しい理由

ワンネス発酵アカデミーでの取り組み

その結果どうなるか

酵素とは

発酵を語る上で、必ず知っておく必要があるのは酵素の役割です。酵素とは大きく消化酵素と代謝酵素に分けられ、主な構成要素はタンパク質です。動物、植物、あらゆる生き物が生存する上に必要な消化吸収代謝などの化学反応を促進する物質です。人間の体の中にはおおよそ5000種類程度の酵素があり、その酵素ひとつひとつに役割が決まっています。

発酵食品づくりに欠かせない微生物のなかでも、麹菌は特に多くの酵素を生み出します。その数は約100種類とされており、それらの酵素が各種ビタミンやアミノ酸などの栄養素を生成します。

アミラーゼ でんぷんを分解してブドウ糖を生成する酵素
プロテアーゼ たんぱく質を分解してアミノ酸を生成する酵素
リパーゼ 脂質を分解して脂肪酸とグリセロールを生成する酵素

これらは人間が持つ消化酵素と同じ働きをします。つまり年齢とともに減少していく消化酵素を発酵食品によって補うことで、より健康な体を維持することができるとわけです。発酵食品が体にいいというのは、酵素の働きによって体内へ吸収されやすいように既に栄養分が分解されているから。消化のために消化酵素を浪費せず、新陳代謝のために代謝酵素が活用されるのです。